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著作

ー長編ー

<ボーダーランド三部作>
The Boats of the "Glen Carrig"
異次元を覗く家
The Ghost Pirates

ナイトランド

ー連作短編集ー

幽霊狩人カーナッキ
Captain Gault

ー短編集ー

Men of the Deep Waters
The Luck of the Strong


海ふかく
Out of the Storm

夜の声

ー短編作品ー

既約短編

The Voice in the Night
失われた子供たちの谷

陽動作戦
死の女神
石の船
From the Tideless Sea
The Derelict
熱帯の恐怖
海馬
水槽の恐怖
海藻の中に潜むもの
帰り船≪シャムラーケン号≫
ランシング号の乗組員

未訳短編

The Albatross
A Timely Escape
The Heathern's Revenge
The Captain of the Onion Boat

 

 

ナイトランド

The Night Land

作品詳細

ナイトランドトップページ

書誌データ

補遺データ

ストーリー

解説/『ナイトランド』への道

ナイトランドマップ

ナイトランド辞典

書影・1

注釈

 

ストーリー

 物語は主人公(名前は与えられていない)が、ミルダスという最愛の女性と出会い、結婚するものの、まもなく彼女を亡くすところ所から始まる。当然のように打ちひしがれる主人公は、生きる希望さえ失くしかけていたが、ある夢を見るようになってから再び生きる気力を取り戻し始める。それは夢というよりも、確かな記憶のようなものだった─そう、遥か百万年後の未来の、「ナイトランド」の記憶だった。物語は、彼の口を借りて、その驚くべき未来の姿を語り始める・・・。
 遥か未来の地球、そこはすでに太陽が死に絶え、世界は妖怪や怪物が跋扈する恐怖の世界に変貌していた。それが「ナイトランド」である。世界がこのようになったのは、古い科学が暴走したため、地球を守っていた磁場が破れ、異世界からの邪悪な存在の浸入を許したからだという。生き残った僅かな人々は、地上8マイル、地下100マイルという、巨大な「ラスト・リダウト」というピラミッドを建設し、「サークル」と呼ばれる防護チューブに守られながらそのエネルギーが枯れ果てるまでの、永遠の終わりを生きていた。そこに住む人々は誰も、世界はその《ラスト・リダウト》のみだと信じていたが、ある時、「未来で目を覚ました」主人公は、その身に備わっている《夜の耳》という特異な感覚で、もう一つの「ピラミッド」からの声を聞く。それは、彼の心を激しく揺らす声だった。その声の持ち主「ナーニ」こそが、かつて遥か昔に彼が失った妻「ミルダス」の生まれ変わった姿だったからだ。彼はその声から、「ナイトランド」の果てにあるもう一つのピラミッドのエネルギーが枯れ、まさに死のうとしているという事を知る。この時代でエネルギーが枯れるという事は、すなわち死を意味する。彼はその声に、単身恐るべき「ナイトランド」の彼方へと旅立つ事を決意する
 数々の困難を乗り越え、大地に開いた大きな裂け目を何日もかけて降りてゆき、やがて彼は地球の内部に広がる第二の世界に辿り着く。しかし、時すでに遅く、その地に建設された《第二のリダウト》の地流は枯れて、そこにいた人々はむき出しのまま、妖魔の跋扈する世界に投げ出されていたのだ。生き残っている人はいないかに思えた。だが、絶望に直面した主人公の耳に、懐かしいナーニの声が聞こえてきた。彼女だけは、奇跡的に生き残っていたのだ。二人は手に手を取り合い、《ラスト・リダウト》への、危険だが蜜月でもある帰路につく。だが、あと一歩という所で、《ナイトランド》で最も危険な場所とされる《沈黙の家》の近くでナーニが生命の危機にさらされてしまう。
 心臓の鼓動が止まり、亡骸となった彼女を抱いて、主人公は《ラスト・リダウト》へ戻る。そして彼女の亡骸を《ラスト・リダウト》の最下層にある《沈黙の園》へと安置した。そのとき奇跡が起きた。ナーニが息を吹き返したのだ。そしてそれと引き換えに、主人公は疲れから意識を失ってしまう。
 やがて目覚めたとき、傍には彼女がいた。そして二人の目の前には、永遠の《愛の日々》が広がっていた。

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