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著作

ー長編ー

<ボーダーランド三部作>
The Boats of the "Glen Carrig"
異次元を覗く家
The Ghost Pirates

ナイトランド

ー連作短編集ー

幽霊狩人カーナッキ
Captain Gault

ー短編集ー

Men of the Deep Waters
The Luck of the Strong


海ふかく
Out of the Storm

夜の声

ー短編作品ー

既約短編

The Voice in the Night
失われた子供たちの谷

陽動作戦
死の女神
石の船
From the Tideless Sea
The Derelict
熱帯の恐怖
海馬
水槽の恐怖
海藻の中に潜むもの
帰り船≪シャムラーケン号≫
ランシング号の乗組員

未訳短編

The Albatross
A Timely Escape
The Heathern's Revenge
The Captain of the Onion Boat

 


The Heathern's Revenge

(異教徒の復讐)

目次

データと解説

オンラインノベル

英語圏書誌データ

1. Terrors of the Sea

Donald M.Grant, Hampton Falls, NH, 1996
Ed: Sam Moskowitz

2. The Collected Fiction fo William Hope Hodgson vol.2/
The House on the Borderland andOther Mysterious Places

Night Shade Books, San Francisco & Portland, 2004
ISBN: 1-892389-39-8

ストーリー

  ハレットという男が、布教のために東洋に趣き、活動するのだが、異教徒の恨みを買い、婚約者をさらわれてしまう。パニックに陥った彼は語り手に相談するのだが、やがてハレット自身も同じようにだまされてさらわれてしまう。彼らを探す語り手も、やがて異教徒らに拉致され、地下にある秘密の場所に連れてゆかれてしまう。そこで見た光景は、縛られたハレットと、その目の前で拷問を受ける婚約者の姿だった。格闘の末、何とかその場所から脱出することが出来た彼らは、故郷に戻るが、ハレットは二度と祖国を離れることはなかった。

解説

 これはデビュー作の「死の女神」と同じく異教徒の恐怖を書いた作品だが、読むべきところは少ない。小説という感じも希薄な作品である。もともとは「The Way of the Heatherns」のタイトルであちらこちらに売り込みを図ったものの、採用されずに終わった。
 とはいえ、ホジスンがいろいろな作品を書いていたという見本のような意味もあって、紹介する。さらに言えば、実はこの作品にはもうひとつ、ちょっとした注目箇所があって、それは冒頭にある前口上である。ここに、以下のような文がある。

These facts, however, are ignored by a large proportion of our stiff-necked countrymen who never venture off our tight little island. Haiku was once of the same opinion, but experience taught him different, to his cost.

 何と、「俳句」という言葉が出てくるのだ。世界がどこでも自分たちの国と同じように安全であるとは限らないという文に続いて、「わが国の保守的な人々が自分たちの基準だけを信じているのと同様に、「ハイク」もかつては同じように考えていたが、彼らも今ではそれが違っているということを知っている」というような文が続く。だが、この文を読む限り、どうやらホジスンは「俳句」という言葉の意味を間違って捉えているようだ。とはいうものの、ホジスンが日本のことを述べているという事実は、なかなか感慨がある。

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